小十郎が好き！宴の感想（２）・・・松永さんと天海さん

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2024/05/20

宴の松永さんは、お茶目さがダウンしてるので、なんだか残念な作りです。
英雄外伝の松永さんは、冷静な紳士の外面の中身は「あれ、欲ちいい！」という駄々っ子であって、そんで頭脳的というけど、いや、それ、結構姑息でしょって手を使ってきて、最後は豪快に小十郎ちゃんに倒されるという、そういう所が好きだった。
でも、宴は、松永さん、本当の悪党になっちゃってないかい？マジな悪者になっちゃって、松永ストーリーも悪があまりにも行き過ぎて、笑えない作りになってるのが、残念です。
小十郎ストーリーにしても松永ストーリーにしても、なんか、こうシリアスさの中に、スパイスとしてつける遊び心的なもの、余裕みたいなものがなく、物語を考える人が変わっちゃったのかなと思った。
ぶっちゃけていえば、くそまじめな話しか書けない人の物語みたいだった。

天海さんのストーリーは笑える話ではないけど、面白い話ではあった。お市とのやり取りとか、帰蝶とかにふれる所だとか。でも、松永と無理やり絡めなくても良かったんじゃないかな。秀吉といい、それに明智も加えたら、どんだけ松永さんの影響力が大きくなっちゃうのよって。
一番秀逸なところは、ラストの信長の言葉に、「はいはい」と答えるところ。
速水さんすご過ぎる。あの「はいはい」の独特なニュアンスはとてもとても素晴らしかったです。
これを聞けたところに、宴の価値あり。

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